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書く力を身につける

2019年05月14日(火)

こんにちは。文系担当の橋爪です。

今日は国語の授業で取り入れている「条件作文」についてお話ししたいと思います。

普段、国語の授業をしていて感じることがあります。それは、生徒の中に文章を書く問題、いわゆる「記述問題」に対する抵抗感が強くあるということです。この傾向は、国語を苦手にしている生徒だけに限らず、普段から本をたくさん読み、国語を得意とする生徒にも見られます。そのため、「〇〇字で文章を書きなさい」という課題を出されると、たいてい「えーっ」とか「めんどくさい」という反応をされます。しかし、自分の意見を文章もしくは言葉で表すということは、入試だけに限らず、子供たちが大人に成長していくなかで、とても大切な「力」だと思います。そこで、ペンゼミの国語の授業では、「条件作文」という課題を定期的に行っています。今回は、次のような条件を設定して、中1・2年生に作文を書いてもらいました。

 

【テーマ】各自好きなテーマを選ぶ

①兄と妹(姉と弟)、どちらが得か

➁魚と鳥、どちらになりたいか

③晴れの日と雨の日、どちらが好きか

④人を見かけで判断するのはよくないか

⑤中学生はもう大人であるか

 

条件①:200字以上250字以内

200字と聞くと、生徒の中には「そんなに書くの?」という反応もチラホラありましたが、200字ってそんなに長くない!400字の原稿用紙でいうとちょうど半分書けばもう200字です。文章を書くことに慣れてくると、逆に200字だと短いと感じて、自分の意見を字数の中でどうまとめるかを考えるようになってきます。ある中2の女の子は「もっと書けたのに、字数が超えちゃうからいろいろ書けなかった」という子もいました。練習を重ねて、どの生徒も「どう字数を稼ぐか」ではなく、「どう自分の意見をまとめるか」という段階までステップアップしてほしいと思います。

 

条件②:指定した言葉を必ず使う

今回は「なぜなら」「たとえば」「だから」の接続詞と「もし~ならば」の副詞を使用して文章を書いてもらいました。文章を書けない子には、文章の型を知らないという子が多くいます。今回は次のような型を学習してもらうために、この4語を指定しました。

「私は~だと考えます。(結論を述べる)

 なぜなら、~だからです。(理由を述べる)

 たとえば、-があります。(具体例を挙げる)

もし…ならば、…です。(逆の立場を仮定する)

だから、~だと考えます。」(最後にもう一度結論を述べる)

この学習を通して接続詞の意味をしっかり考え、使い方をマスターしてほしいと思います。

 

最後に

全員の作文の添削を終えて、接続詞の使い方など、文章を書くということにまだまだ慣れていないなと感じました。ですが、テーマに対する一人ひとりの意見はとても個性的で、「この意見面白い!」と素直に感じる作文もありました。ですので、条件作文の練習を重ねて、生徒一人ひとりが自分の意見をしっかり相手に伝えられるように指導していきたいと思います。

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