小・中学生におすすめの本!【第23回】
2022年07月21日(木)
こんにちは。文系担当の橋爪です。
先月紹介した「6人の嘘つきな大学生」と同様に”浅倉秋成”さんの作品です。「6人の…」を読んでから、浅倉さんにどっぷりはまって3冊連続で読んでしまいました…。
本紹介には載せませんでしたが、「教室が、ひとりになるまで」も面白かったので、ぜひ!
今回紹介する「九度目の十八歳を迎えた君と」では、”一部の人間が歳をとらない”という現実ではありえない設定で話が展開される「特殊設定ミステリー」というジャンルです。
あまり読み慣れないジャンルなので、私も少し戸惑いつつ読み進めていきましたが、「なぜこの人は歳を重ねないのかな?」「この設定にした目的は何だろう?」と考えながら読み進めていく面白さもありました。普通の小説とはまた違う面白さがある作品です!
「九度目の十八歳を迎えた君と」 著:浅倉秋成
通勤途中の駅で見かけた二和美咲は、僕が恋をした18歳の姿のまま佇んでいた。僕が高校を卒業したあとも、彼女は当時の姿のままでずっと高校に通い続けているという。なぜ彼女は高校生の18歳のままの姿なのか。その原因を探るため、当時の級友や恩師のもとを訪ね、彼女の身に何が起こっているのか調べ始める…。
「大人になるとは?」について考えさせられる小説です。最後に主人公の言葉をみんなに届けたい。「大事なのはどんな地点からも最善の跳躍を決めること」。気になった人は読んでみてください!
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