小中学生におススメの本!【第31回】
2023年07月21日(金)
こんにちは。文系担当の橋爪です。
今回は非常に魅力的な主人公が登場する小説を紹介したいと思います。
主人公の「成瀬あかり」は突拍子もないことを思いついては、一人でまっすぐ突き進み、無理だと思えばすぐに切り替えて、次の目標に突き進んでいく。周りから浮いていても気にせず、ただひたすらにまっすぐに。絶対にやるという「意志の強さ」と、すぐに実行する「行動力」は、「かつてなく最高の主人公」と言って申し分ない。
そして、私がこの本をお勧めしたいポイントは、幼馴染である「島崎」の存在。「成瀬」の漫才の相方でもあり、周りから少し浮いている「成瀬」の良き理解者。「島崎」がいるからこそ、より「成瀬」が輝ける。そんな二人の関係性がとても爽やかで、架空の人物ではあるが、二人を全力で応援したくなった。
「成瀬は天下を取りに行く」 著:宮島未奈
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
どこまでもまっすぐな成瀬にあなたもきっと引き込まれていく。この本紹介史上最もみんなに読んでほしいと思った作品。それほど抜群に面白かった!ぜひ、みんなにも成瀬を体験してもらいたい。
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