小・中学生におすすめの本!【第7回】
2020年08月08日(土)
こんにちは!文系担当の橋爪です。今回は、以前ドラマ化もされた「父子」の物語を紹介します!
題名は「とんび」。鳥の名前だとわかる人が多いでしょう。しかし、正式名称は「とび」だということをみなさん知っていますか?日本の童謡で「とんび」という歌があり、そこから日常的に「とんび」とも呼ばれるようになったのです。
なぜこのようなことを知っているかというと、私は小学生の頃に担任の先生の影響でバードウォッチングにはまっていたことがあります。特にトビの「ピーヒョロヒョロ」という独特の鳴き声や、獲物を探すためにゆったりホバリングしている姿が好きで、今でも空にトビを見つけると観察してしまいます。そのトビが優雅に飛んでいるこの表紙を見て思わず買ってしまった作品です。
「とんび」 著:重松清
ヤスさん28歳の秋、愛妻・美佐子さんとの間に息子アキラが生まれた。幼いころに親と離れ離れになったヤスさんにとって、ようやく手に入れた「家族」のぬくもりだった。しかし、その幸福は、突然の悲劇によって奪われてしまう…。我が子の幸せだけを願いながら時に暴走し、時に途方に暮れる父親の喜びと哀しみを描いた物語。
―ヤスさんの不器用なところに少しイライラしてしまうこともありますが、最後にはヤスさんのまっすぐなやさしさを感じて、涙が流れてしまう作品です。なので、外で読まない方がいいでしょう(笑)。また、作品の舞台が広島県ということもあり、登場人物たちのセリフが広島弁で表現されています。私は広島に祖母が住んでいるので少し懐かしさを感じながら読むことができました。みなさんが普段聞いたことのないような言葉も出てくるので、広島弁にも注目して読んでみてください!本棚にあるので読みたい人は声をかけてください!
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