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小・中学生におすすめの本!【第10回】

2020年11月09日(月)

こんにちは。文系担当の橋爪です。

みなさん「甲子園」と聞いたら高校野球を思い浮かべますよね。しかし、高校生が戦う全国大会の中には、「〇〇甲子園」と呼ばれている大会が多くあります。「ダンス甲子園」「かるた甲子園」は有名ですが、中には「そばうち甲子園」まであるようです(笑)。

そして、今回紹介する本は「俳句甲子園」が舞台となっています。俳句甲子園とは、5人1組で戦うチーム戦です。代表者が俳句を読み上げ、それに対する質疑応答を3分以内で行います。 対戦ごとに審査員が判定し、旗の色の数が多い方が勝利となります。

この本を読む前は、個人個人が俳句を読んで、そこから最優秀賞や優秀賞を決める大会だと思っていましたが、全くの別物でした。5人で協力し、助け合いながら勝利をつかむ姿はまさにスポーツそのものであり、とても感動できる作品でした。

また、この作品は2016年度神奈川県公立高校入試に採用されているので、これから過去問を解く人は必ず読むことになるでしょう。

 

春や春 著:森谷明子

俳句好きの高校生須崎茜は、「俳句甲子園」を目指して俳句同好会を設立するが、出場に必要な人数がなかなかそろわない。なんとか集めたメンバーは性格が全く異なるばらばらな6人だった。しかし、衝突や苦悩を乗り越え、6人の個性は“俳句バトル“で輝きを増していく。

みんなにとって教科書で習う俳句は、古くてどこか堅苦しいイメージがあるかもしれない。しかし現代にも、日々俳句を作り、全国大会を目指す高校生がいるのである。授業で習う「切れ字」や「定型」という言葉も、彼女たちのセリフを通して触れると、より身近に感じられるだろう。気になる人は声をかけてください。

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