ペンゼミ二宮校からのお知らせ一覧
成績で学力を判断できない時代!?
2021年06月23日(水)
ここ2・3年で露骨になってきたことを書こうと思う。
成績の付け方があまい
2020年度(昨年度)は、模試会社主催のセミナーでも「今年度は成績がどの中学もあまい」と言っていた。地区によって違いはあるにせよ、私(二宮町)も同感だ。学年のレベル・担当教師によって差が生じるのは致し方ないとは思う。毎年、同じ生徒ではない。中学生は義務教育7~9年目なので、それまでの蓄積がどれほどあるかで学年のレベルは変わってくる(極論は、小学校でどれだけ学習が習慣化されているかで大きな違いになるから小学校が一番大事なのかもしれない)。
講師を20年以上もやっていると「この子は成績5だろうな」「取り組み方次第で成績4になりそうだ」「定期テストで7割は取ってくるだろう」など授業中に考える。だから、ある程度各教科の「成績見込」は付く。毎週、会議でクラスや個々の状況を確認しているので教科間の連携も取れていると思う。
それに誤差を感じることが多くなってきたのがここ2・3年。
周りのレベルが下がったのか!?基準が以前より下がっているのか!?
指導(予想)しているより成績が高いということは悪いことではないが、これで良いのだろうか。
しかし、ペンゼミ生の中でも「この子は成績5でも良いのに…」と思う子に成績4が付くこともある。生徒には【点数】【授業態度(関心・意欲)】【提出物】で成績が決まると言っているので、どこかが欠けて成績4が付いているのだろうが点数ではない。最近では成績4はテストの点数で平均+5から+30など幅が大きい(平均60点で65~90点で成績4!?)。同様に成績3の点数幅も非常に大きい。平均ー15点でも成績3が付く生徒もいれば平均+15点でも成績3が付く生徒もいる。もちろん定期試験だけで成績を付けているわけではないことが分かっているが、学力検査では同じ成績として見られる。
クラス分けは成績を基準にできない
上記のことで、クラスは成績を基準で分けることができなくなった。学年に応じて「成績基準33(9教科中成績4が6教科・成績3が3教科)」を目安としていたが、現在ではPクラス(下のクラス)に成績33を超える生徒が複数いる。
では、何を基準にクラス編成としているか。
中3生は年間5回受験する「全県模試」が最優先。一応、志望校も考慮する。クラス編成の判断基準に成績が入ってこなくなった。
中1・2生は年間2回しか全県模試を行わないので、通常授業に実施ている小テストの結果が最優先。更に、欠席率なども考慮し、週1の会議で各講師の見解を確認する。理系科目を担当する私(塾長)が「この子を上のクラスにしよう」と提案しても「英語はまだ厳しいです」と言われれば、クラスを変えない。
体験生はどちらのクラスに!?
困ったことが「体験はどちらのクラスで行うか」ということ。面談時に成績は必ず確認するが、成績4、成績5であっても、その実力があるかどうかは判断が難しい。中1最後の成績で4だった体験生が、ペンゼミ生の成績3と同程度の実力だった(もっといえば成績3のペンゼミ生の方が実力がある)というケースはよくある。
なぜか!?
それは非常に単純なことかもしれない。成績が3のペンゼミ生も1年間、様々な問題に取り組み演習量が違うからだ。個人差はあるが、演習量を重ねた方が定着は強い。定期テストだけの短期記憶で点数をとり成績4を取った生徒より、定期的に学習をして成績3である生徒の方が定着が良い。中2の3学期には成績は逆転するし、模擬試験では大きな差がでる。(現中3生19期生は、中1時に成績平均があまり高くなかったが、中1時に様々な取り組みを経て中2の3学期の成績は平均的高い成績となった)
もちろん、体験生が転塾なのか、初めて塾に通うかというところも大きく違っている。
転塾の場合は、どの学習塾からの転塾か確認する。そうすると二宮地区の学習塾では、「この学習塾では英語が強い」など分かる。その子がペンゼミに入塾し英語の成績・点数は多少伸びただけ、数学の点数は飛躍的に伸びたのであれば、その学習塾は「英語は強いが、数学は比較的弱い」と考える。一点補足を入れておくが、英語は伸びるのに時間がかかる。
初めて塾に通う場合は、比較的伸びやすい。まずは学習習慣を正すこと。簡単に言うと「宿題をしっかり行い、小テストで受かること」だ。宿題をやっていれば、小テストも受かる。…。「理科・社会の小テストは受かる」に変更。理科・社会は最低限暗記を要する内容の小テストなので勉強量さえあれば受かるようになる。
では、英語・数学は!?
ペンゼミ英語科の小テストは、初めて学習塾に通う生徒はたいてい1発では受からない。特に成績4の生徒は約1か月くらいは再テストになる生徒が多い。単語だけではなく文法・長文・英作などが入っているので、勉強してきた単語が満点でも小テストは受からない。既習内容の文法、長文に対しての慣れがポイントとなってくる。
ペンゼミ数学科の小テストは、宿題をやってくれば受かるようには作成している。宿題内容の類似問題が全て正答であれば合格となる基準。それ以外にチャレンジ問題を出題する。Aクラス(上のクラス)のチャレンジ問題は、解けても正答率15%程。これが数学に必要な「考える力」を鍛える練習としている。初見の問題に弱い生徒は多いからこそ、どう立ち向かうか見ている。
最後に
ペンゼミは、入塾試験を行っていない。トップ進学校専門の学習塾ではないので、「個々をどれだけ伸ばせるか」を考え、導入や演習問題も選定している。クラスによってコンセプトは違う。Aクラス(上のクラス)は「難化する問題に挑戦」するため応用問題まで授業に取り組むし、Pクラス(下のクラス)は「徹底した基礎固め」をするために、基礎反復演習が多い。模擬試験を解かせれば点数差が出るが、定期試験ではPクラスでも80点台後半を取る子も多い。最近では、Aクラスの生徒成績よりもPクラスで授業を受けている生徒成績の方が高い子も複数名でてきた。それぐらい実力と成績の付け方に誤差が出てきたということ。
では、何が必要なのか!?
はやり成績ではなく「実力」ではないか。「成績3だからまだ大丈夫」「成績4だから平均以上だよね」と考えているのであれば、その先に下がることは明白。更に、「成績が下がりそうだからそろそろ学習塾に通わないと」と考えて行動するのであれば、何よりも優先して行動をすべきだと思う。部活を休んででも塾の体験に行き、土日のお出かけをやめてでも勉強をする。落ち始めている子と小さくても比例して伸びている子では簡単に逆転する。このブログを書きながら、「焦りを感じた塾に通っていない中学生は、ペンゼミでなくても良いのでどこか学習塾に通ってたくさん演習して実力を付けてほしい」と思ってしまった。「成績で学力を判断できない時代」。気が付いた時には既に取り返しがつかないためにも実力を付けていきましょう!!
オブラートに包まずもっとストレートに最初はブログを書いていたが、読み返してかなり修正をしたので文章が支離滅裂になってしまった。元々、文才があるわけではないのでご勘弁を。
講師の日記
第26回NC(Ninomiya Clean)活動報告
2021年06月12日(土)
第26回NC(Ninomiya Clean)活動
6月12日(土)朝9時から約1時間
今週は本当に暑い日が続きましたね。12日の午前中はまだ涼しさがありましたが、中学生たちは体育祭。大丈夫かなぁ!?(昨年同様、保護者以外の参加ができずいけませんでしたが、行きたかったなぁ…)
長女に予定があり、今回は次女(5歳)と一緒にNC活動を行いました!2人でユニホーム姿♪とても楽しい掃除になりました。
ペンゼミ→はな通り→ラディアン→セブン→国道1号→二宮駅南口→二宮駅北口→ペンゼミの経路のいつものコース。
「暑いから半分のコースにしようか!?」って言うと「いつもと同じで良いよ」という娘。掃除終了後はお互いヘトヘトでしたけどね笑
Apple WatchでCHECK
毎回、こんなもんですね笑
またまた親バカですが…
タバコの吸い殻が多い。娘は「パパ、絶対に道に捨てたらダメだからね!!」。それをちゃんと理解できていることが嬉しく思いました。娘が使っている万能ばさみは100均で購入したもので、よく掴めないんです。最初は1つの吸い殻を掴むのに時間がかかりました。大人が取ってしまえばすぐに済む話。けど、それを大人が待つことができるかどうかで子供のできることが増えるような気がしました。これって日頃でも同じことのような気がします。特に朝など、時間がない。大人は何時までに家を出ないといけないという逆算ができるが子供は今で目一杯。難しいことかもしれませんが、子供のできることはできるだけ子供にやらせて、できることを増やしてあげることが自信にもつながっていくのかなぁと感じました。
第26回NC活動を終えて
「小さい子はやはりペース配分ができない」。最初は、楽しくてフルアクセル。でも、1時間も歩き回ることを知っている大人は、ある程度ペース配分をしながら行う。これって、中学生も同じような気がします。学習塾の開始時間はどうしても夜になってしまう。だから、体力が残っている子、そうでない子は出てしまう。特に体育祭の練習や暑い日の部活は、思っている以上に疲れてしまうでしょう。現に、体育祭の練習がはじまると、Aクラス(上のクラス)は全員出席なのに、Pクラス(下のクラス)は複数名欠席が出るということがありました。
希望者面談でも何名か相談されましたが、そういう時は「授業前の10分でいいから寝る」。そのためには、宿題を前日までに終わらせる。逆算の方法を大人が教えてあげることが大事なんだなと感じました。
7月は夏の三者面談・8月は夏期講習のため2か月お休みです。
イベント
小・中学生におすすめの本!【第16回】
2021年06月10日(木)
こんにちは。文系担当の橋爪です。
少し季節外れにはなりますが、みなさんはココアを飲みますか?
冬の寒い時期であれば飲むという人も多いでしょう。また寝る前に飲むという人もいるかもしれません。
私も中高生の時は、朝ココアを飲んでから登校していました。ココアを飲むと体がポカポカして心が落ち着きますよね。
また、ココアにはさまざまな健康効果もあると言われています。
〇血流促進、冷えむくみの解消(血管拡張作用)
〇肥満、便秘の解消(食物繊維が豊富!)
〇紫外線による肌ダメージの軽減(フラボノールの抗酸化作用)
〇リラックス効果、ストレス解消(カカオの成分が幸せホルモンであるセロトニンに作用)
など
さらに、カカオに含まれる「テオブロミン」には、計算能力や認知機能を向上させる効果があると言われています。
実際、森永製菓と四天王寺大学の共同で行った研究により、ココアを飲んだ中学生の計算能力が向上したという結果も得られています。
https://www.morinaga.co.jp/company/pdf/20131112_01.pdf
小・中学生のみなさん、毎朝の習慣にココアを飲んでみてはいかがでしょうか。
そして、ココアを飲んだ時のように心をポカポカにしてくれる優しい本を紹介します。
「木曜日にはココアを」 著:青山 美智子
僕が働く喫茶店には、不思議な常連さんがいる。必ず木曜日に来て、同じ席でココアを頼み、エアメールを書く。僕は、その女性を「ココアさん」と呼んでいる。ある木曜日、いつものようにやって来たココアさんは、手紙を書かずに俯いていた。心配に思っていると、ココアさんは、ぽろりと涙をこぼしたのだった。-12人それぞれの物語が登場人物を介してつながり、最後にはまた元の場所に戻ってくる。この物語には特別な力を持った人は出てきません。しかし、周りから見て普通な人も、誰かにとっては特別な存在なんだと気づかせてくれます。人と人との縁を感じられる作品です。少し疲れを感じている人、エネルギーを回復したい人はぜひ読んでみてください。
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